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  • 執筆者の写真暮らしいきいき館 居宅介護支援事業所

家電を使って安心環境作り

認知症のある高齢者を介護されているご家庭

ご家族はお仕事もあり日中ご本人がおひとりで自宅にいる時間があります。

足腰はしっかりしているけど、認知症はかなり進んでいて3分前の出来事が思い出せないこともしばしば・・


たとえば「来客がきたかどうか、だれが来たのか思い出せない」「新聞を取りに出たことをわすれて、そのまま外に出て行ってしまった」「食事をしたかどうかを忘れて食べてもらえない」など困りごとが頻回に起きるようになってきました。


そこでご家族は遠距離操作のできる家電機能を駆使して、ご本人が一人でも安全に過ごせる環境作りをしています。

ました。一つ目は「見守りカメラ」飼い主が留守中のペットの様子をスマホで見ることができるもので、撮影されると自動的にスマホに送られてきます。

センサー付きでカメラの前で動きを感知し、20秒/回程度録画してくれるものだそうです。記録された時間もわかるため「いつから録画されていないか」や「いつ外に出かけたか」「誰が来たか」ということが記録され、最近のものは画像も美しく鮮明です。



二つ目は「紛失防止タグ」です。

認知症の方の介護に『ものをなくす』はつきものです。失くして困らないものならいいのですが(たぶん)財布や家の鍵など大切なものをなくすことが増えると、ご本人に持たせることをためらうご家族も多いのではないでしょうか?

この方の場合も財布が思いもしないところから出てくること(冷蔵庫やごみ箱)が増え、自宅の鍵の場所があちこちに移動するようになったことから、財布に入れたりキーホルダーに着けても目立たない紛失防止タグ(子機)をつけるようになったそうです。周囲数mの範囲内であれば感知し音で知らせることができるものだそうです。

先日は財布を紛失されご家族が家の中でタグのありかを探しても反応がなく、ご本人の行き先で親機を起動すると、なんと!?墓地のごみ箱から無事見つけることができたそうです。

この方の場合、散歩のルートが決まっていてご家族がその場所まで出向けたことも大きいのですが、こちらの機器も数千円で購入できておすすめです。


そのほかにも、最近は特に認知症の方の介護のためということではなくスマホで外から操作ができる家電が多く販売されています。特にエアコンは空調管理や体感での判断が難しくなってきた高齢者のご家族がいるお宅にはお勧めです。

出勤前に付けておいても「もったいない」とスイッチを切ってしまう方も多いのですがスマホで電源のon/offができるので便利です。

また、薬の時間になると音声で服薬を促してくれるような機器も販売されています。

どこからか急に声がしてびっくりされることがあるかもしれませんが、試してみる価値はありそうです。



このように最近は非常に便利な機能のついた家電や機器が販売されています。

あいにくこれらのものは介護保険の購入対象になっていないので、物によっては数千円から十数万円もの費用の負担があります、が土日祝日24時間休みなく、見守りや空調管理などの機能を果たしてくれることを考えると、ご家族がだれもいないとき認知症の方が安心して過ごせる環境への投資だとすると「決して高くない」と、教えてくださったご家族が話されていました。

「徘徊が心配で仕事が手につかない」「家で熱中症になって入院した」などご家族が『介護離職』を考えざるを得ないことにならないように、人手に頼らない環境整備はこれからの在宅介護の重要なポイントです。


参考】介護保険対象となる徘徊センサーやマットレスもあります。こちらはレンタル品で月々の費用がかかります。利用にあたっては条件がありますので詳しくはケアマネさんにお尋ねくださいね。


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